京和菓子「水無月」
京の初夏の和菓子「水無月」
旧暦6月1日は「氷の節句」、「氷の朔日」と言われています。
昔この日になると御所では「氷室(ひむろ」の氷を取り寄せて氷を食べて暑気払いをしました。
今でも京都市北部鷹峯からさらに北に6キロほど行った山間部の集落があり昔は氷の貯蔵庫だったようです。
庶民には夏の氷がとても貴重で簡単に食べられるものではなかったことから氷を模った菓子が作られたそうです。
「水無月」の三角形は氷を表し、上の小豆は悪魔払いの意味があります。
京都では1年の折り返しにもあたる6月30日には暑い夏を元気に乗り切れるよう願って、氷に似せた三角形の穢れを払う「水無月」を食べます。
京都は和菓子でも季節感が味わうことが出来ます。